Webサイトのナビゲーション機能について
私たちが普段何気なく活用しているWebサイトは、意図したナビゲーションの構造
によって無意識に使いやすい、使いにくいと感じたりする。
なぜか?と問われたところで具体的な根拠を定義することができないし、ユーザーもそれに
答えることはほとんどない。ナビゲーションには100%の正解はないのだ。
では、どこを考慮してナビゲーション機能をWebサイトに反映させたら良いのか?
ナビゲーションの定義から、探っていきたい。
①ナビゲーションのメカニズム
Webナビゲーションは、3通りに定義することができる。
1.Web間のユーザーの移動方法に関する理論と実践。
2.目的地に向かってハイパーリンク形式の情報を探し出すプロセス、すなわちWebのブラウジング。
3.Webサイト利用中に、他のページへのアクセスを可能にしたりユーザーを道案内したりするリンクやラベルなど、すべての要素
②Webナビゲーションの必要性
⑴情報へのアクセス手段となる。
言うまでもなく、Webナビゲーションは”情報へのアクセス手段”です。
多くの人々が、毎日のようにWebナビゲーションを行って情報を探している。
ただし、その方法は1つではないが、下記が代表的となっている。
→構造型ブラウズモデル
階層的なナビゲーションをクリックしていくと、ページコンテンツが入れ替わる。サイト
内の離れた場所にあるページに移動するには、いったん上の階層に戻ってから別のルートを
たどらねばならない。
⑵サイト内の現在地を示す。
ナビゲーションはページ間の移動のためだけのしくみではなく”道案内”の役割も果たしている。
位置情報はユーザーのナビゲーションを助けます。Webでの進路決定には、3つの基本的なニーズ
があると言われている。一般的に、サイト内でのナビゲーション中に必要な情報は、
以下3点となっている。
・ここはどこか?
・ これは何か?
・どこに移動できるのか?
また、サイト内での現在地を示すことで、下記の3点のメリットが生じます。
1→今見ているページがどのようなものであるかを理解できれば、それが他のページとどのような関係にあるのかよく理解できる。
2→一般的に、サイトの構造上深い階層にあるページほど、詳細な内容を含みます。現在地がサイト内でどの程度の深さに位置しているのかがわかれば、得られる情報の細かさや詳しさを知る手がかりになる。ページ上の階層にあるほど全般的で、下の階層に進むほど詳しい情報があることが自然と予測できる。
3→サイト内での現在地がわかると、どの程度の徹底度で情報を探したのか?
それがどこまで全数検索に近かったのかをしる手がかりとなる。現在地を知ることは、探索を続ける
べきかどうかの判断基準になり得ます。
⑶ナビゲーションはサイト内の主題を示す。
ナビゲーションはは、サイトが提供するコンテンツやサービスの範囲や種類、つまりサイトの主題
を伝える。サイト主題全体を意味ある形でまとめ上げ、ユーザーに期待を抱かせる。
⑷ナビゲーションはサイトの信頼性を左右する。
信頼性とは、ウェブサイトがどれくらい信用するに値するかを示す尺度です。信頼性、ユーザーが
サイトをどのように認識するかによって判断される。Webサイトのデザインにおける普遍的な
目標は、サイトの信頼性を高めることです。信頼性が高まると、メッセージがより伝わりやすくなります。
〜まとめ〜
WEBナビゲーションは情報へのアクセス手段であり、意味に基づいた関係を構築する秩序立ったリンク体系です。Webサイトでのエクスペリエンス全体に渡って中心的な枠割を果たす。
また、ナビゲーションは単なる情報へのアクセス手段ではありません。肝心なのはナビゲーションが
”どのような形でアクセス可能にしてくれるか”という点です。例えば、サイト内をブラウズする場合には、単にサイト内検索を実行するのとは異なるエクスペリエンスが生まれる。ユーザー に理解をもたらすため、コンテンツが持つ意味もわかりやすくなります。
さらに、Webナビゲーションは、ブランド表現の上でも一役買っています。カテゴリの種類やメニューの並び順、ラベルの文体などを通じて、企業全体の優先事項や価値を伝えている。
以上、これらを参考にして頂き、Webサイトのナビゲーション機能を見直してみては如何でしょう。
グローバルナビゲーションの役割
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